2008年07月10日

Charly Parker『NEWLY DISCOVERED SIDES BY CHARLIE PARKER』

オイシイのは、なんといっても《中国行きのスローボート》だ。

ソニー・ロリンズが『ウィズ・MJQ』で演奏しているバージョンも良いが、こちらの演奏もなかなか良い。

朗々と、ちょっとトボけた感じがイイ感じ。

のほほ〜んとしたラッキー・トンプソンが吹くテーマのメロディも気持ち良いが、その後のひらめきに満ちたパーカーのアルトもスカッと爽快なのだ。

エア・チェック盤ゆえ、音はそれほど良くないけれども、そんなことは気にならないほど、強い音の存在感がアルバム全編に漲っている。

2つのセッションが収録されている。

1つは、ブロードウェイにあったクラブ、ロイヤル・ルーストでの演奏。

トランペットはマイルス・デイヴィス。
ピアノがアル・ヘイグで、ベースがトミー・ポッター、ドラムスがマックス・ローチという編成。

《グルーヴィン・ハイ》のマイルスの落ち着いたソロ構成が印象的だ。

もう一つのセッションは、トランペットがケニー・ドーハム。

ヴァイブにミルト・ジャクソン、テナーサックスがラッキー・トンプソン、ピアノが同じくアル・ヘイグ、ベースがトミー・ポッターで、ドラムがマックス・ローチという編成だ。

これはハリウッドの「ビリー・バーグ」での収録。
ミルト・ジャクソンや、ラッキー・トンプソンといったフロントを張れる人選になっているのは、パーカーがクラブにこなかったときのための要因として。

《チュニジアの夜》のミルトのソロが短いながらも簡潔で的を得ており素晴らしい。

ライブ演奏とはいえ、『バード・イズ・フリー』のような熱狂的な演奏とは一味違う、落ち着いた構成、演奏が多いのもこの音源の特徴。

それゆえ、いかんせん地味な印象もぬぐえないが、じっくりと酒でも飲みながらパーカーと向かい合いたいときには最適な音源だともいえる。

クオリティの高い演奏をリラックスしながら楽しめることだろう。






『NEWLY DISCOVERED SIDES BY CHARLIE PARKER』 (Savoy)
 Charly Parker


 1.52nd St. Theme
 2.Night In Tunisia
 3.Slow Boat To China
 4.Groovin' High
 5.Big Foot
 6.Hot House


  Charlie Parker (as)
  Miles Davis (tp) #1,4,5,6
  Kenny Dorham (tp) #3
  Lucky Thompson (ts) #3
  Milt Jackson (vib) #3
  Al Haig (p)
  Tommy Potter (b)
  Max Roach (ds)


  1948/9/4 #1,4,5,6
  1949/2/26 #2
  1949/3/12 #3


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posted by 雲 at 19:38| Comment(11) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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